
AIは19業種で何を選んだか——実測レポート
記事を読む →
AI検索対策の成果は、「何位になったか」だけでなく「どこに出るか」でも測れます。Google検索の生成AIには、実は「AI概要」と「AIモード」という別々の表示面があり、AIに強く推されるブランドほど、その両方に同時に顔を出すことが実測データからわかってきました。この記事では、上位ほど両面に登場するという法則を、実際の数字とともに整理します。
AIおすすめナビの実測では、表示順位が上位のブランドほど「AI概要」と「AIモード」の両面に登場する割合が高いことがわかりました(1位67%・5位18%)。これは、AIに強く信頼されるブランドほど露出できるAIの面が増えることを意味します。だからAIO(AI検索最適化)への投資は、順位だけでなく「複数のAI面に出る」という形でリターンになると考えられます。
まず押さえておきたいのは、Google検索の「AIの答え」が1か所ではないということです。代表的なのが次の2つです。
ひとつはAI概要(AI Overview)。検索結果ページの上部に自動で表示される、要点をまとめた回答です。もうひとつがAIモード(AI Mode)で、こちらは対話しながら深掘りできる、より会話的な回答の場です。どちらもGoogleの生成AIによる回答ですが、表示される場所も、答えを組み立てる過程も別だと考えるのが実態に近い見方です。
つまり、あるブランドが「AI概要には出ているのにAIモードには出ていない」といったことは普通に起こります。逆に、両方に同時に出ているブランドもあります。同じキーワードでも掲載面によって顔ぶれが変わる実態はAI概要とAIモードは、選ぶ顔ぶれが違うでくわしく扱っています。本記事ではその一歩先、順位と両面登場の関係に焦点を当てます。この違いを整理するために、本記事では登場する面(surface)を次の3つに分けています。
AIおすすめナビが2026年7月に計測した実測値では、全体の分布はAIモードのみ43.4%/両面38.2%/AI概要のみ18.4%でした。「両方に出る」ブランドが約4割いる一方、多くはどちらか片方だけに出ている、というのが出発点です。
ここからが本題です。ブランドの表示順位と両面登場率の関係を見ると、非常にきれいな法則が現れました。上位ほど、両面に出る割合が高いのです。
1位のブランドは67%が両面(AI概要+AIモード)に登場。順位が下がるにつれて両面率もきれいに下がり、5位では18%まで低下します。1位と5位で約3.7倍の差です。
| 表示順位 | 両面(both)に登場した割合 |
|---|---|
| 1位 | 67% |
| 2位 | 59% |
| 3位 | 50% |
| 4位 | 23% |
| 5位 | 18% |
1位から5位へ、67%→59%→50%→23%→18%と、階段を下りるように両面率が落ちていきます。特に3位(50%)から4位(23%)にかけて大きく段差があり、上位グループと中位以下では「両面に出る力」がはっきり違うことがうかがえます。
この傾向は、個別のブランドを見るとさらに納得できます。各業種で総合1位クラスの「両面の常連」を、10回の計測に対する両面率で並べると次のようになりました。
いずれも各分野で強く知られたブランドで、10回のうち7〜9回は両面に登場しています。順位別の傾向と、個別ブランドの実績が、同じことを指しています——つまり強く推されるブランドほど、AI概要とAIモードの両方に現れるということです。
なぜこうなるのでしょうか。ここは断定できる領域ではありませんが、実測の形からは次のような解釈が自然です。
AI概要とAIモードは、表示される場所こそ別ですが、どちらも「信頼できる情報源から答えを組み立てる」という点では共通しています。そのため、AIが強く信頼している情報源ほど、複数の生成面で繰り返し使われやすいと考えられます。強い推薦は片方の面だけで止まらず、別の面でも呼び出される——その結果が「両面登場」という形で表に出ている、という見方です。
逆に言えば、片方の面だけに出ているブランドは、「その面ではAIに拾われているが、もう片方の面ではまだ信頼の土台が十分ではない」状態と読めます。両面に出るかどうかは、AIからの信頼の強さを映す一種の温度計のようなもの、と捉えると理解しやすいでしょう。
ただし、これはあくまで実測データから読み取れる解釈です。AIが内部でどう情報を選んでいるかは公開されておらず、面ごとの挙動は各サービスの仕様変更の影響も受けます。「両面に出ている=必ず1位」「片面だけ=評価が低い」と単純化しすぎないことが大切です。AIがどのように選定しているかの全体像は、AIはどうやっておすすめのお店を選んでいるのかもあわせてご覧ください。
この法則は、AI検索対策に取り組む事業者にとって、成果の見方をひとつ増やしてくれます。それは「片面だけ→両面へ」という進み方が、そのまま成果の積み上がりになるという視点です。
多くのブランドは、まずどちらか一方のAI面に出るところから始まります。だからこそ、AI概要かAIモードの片方に出始めた段階で満足しないことが重要です。1つのAI面で見えてきたら、それは「入口に立った」サインであって、ゴールではありません。実測が示すとおり、上位に近づくほどもう片方の面にも顔を出すようになり、露出できる面が二重に広がっていくからです。
言い換えれば、AIO(AI検索最適化)への投資のリターンは、順位という一本の数字だけではありません。「AI概要」「AIモード」という複数のAI面での露出という形でも返ってきます。片面での露出を確実にし、各業種で総合的に評価される情報を地道に整えていくことが、両面登場——ひいてはAIからのより強い推薦——につながっていくと考えられます。
なお、ここで紹介した数字は特定時点のスナップショットであり、同じ成果を保証するものではありません。AI概要やAIモードの出方は各サービスの仕様変更の影響を受けるため、面の分布や順位ごとの割合は今後変わりうる点は押さえておいてください。どの業種でAIが実際に何を選んでいるかは、AIは19業種で何を選んだかで具体的に見られます。
あなたのブランドは、今どのAI面に出ている? 成果報酬だから初期費用0円。まずはAIOBoostの仕組みをご覧ください。
Google検索の生成AIには、検索結果の上部に出る「AI概要(AI Overview)」と、対話的に深掘りできる「AIモード(AI Mode)」という別々の表示面があります。あるブランドがこの両方に同時に登場している状態を、本記事では「両面(both)に登場する」と呼んでいます。AIおすすめナビが2026年7月に計測した実測値では、全体の38.2%が両面登場でした。
実測データでは、表示順位が上位のブランドほど両面に出る割合が高く、1位で67%、5位で18%と約3.7倍の差がありました。両面登場は、AIから強く信頼されている情報源ほど複数の生成面で使われやすい、という関係の結果と考えられます。つまり片面での露出を確実に取り、各業種で総合的に評価される情報を整えていくことが、両面へつながる近道です。ただし出方はAI各サービスの仕様に左右されるため、確実な手順が保証されているわけではありません。
いいえ、保証するものではありません。本記事の数値は、AIおすすめナビ(ai-osusume-navi.jp)が2026年7月9〜10日に19業種・190キーワード・267ブランド・のべ1,012レコードを計測した実測値であり、特定時点のスナップショットです。AI概要やAIモードの挙動は各サービスの仕様変更の影響を受けるため、同じ数字や同じ成果が将来も出るとは限りません。傾向をつかむための参考としてご覧ください。
本記事は2026年時点の一般的な情報をもとに作成しています。AIによる紹介・引用や検索順位は各サービスの仕様変更等の影響を受けるため、効果を保証するものではありません。
← 記事一覧に戻る