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AIは総合だけでなく初心者向け・安さ・子ども向けなど切り口ごとに別のブランドを1位に選ぶことを表したアイキャッチ画像
実測レポート

総合で勝てなくても「切り口」で選ばれる——AIおすすめ133軸の実測から

公開:|最終更新:|最終点検:|カテゴリ:実測レポート|運営:M-Lab株式会社

「AIに聞いても、出てくるのはどうせ大手ばかり」——そう思って、AI対策をあきらめていませんか。たしかに「総合おすすめ」では大手が強いのが実態です。でも、AIのおすすめは1種類ではありません。「初心者向け」「安さ」「子ども向け」といった「切り口」ごとに、AIは別のブランドを1位に選んでいます。この記事では、19業種190キーワードの実測データから、中小・専門店が狙うべき「切り口=ニッチ」の考え方を整理します。

この記事の結論

AIは「総合」だけでなく、初心者/安さ/子ども/用途などの細かい切り口ごとに"別のおすすめ"を持っています。実測では190キーワードが133もの切り口に分かれ、総合1位とは違うブランドが各切り口の1位を取っていました。総合で大手に勝てない事業者でも、特定の切り口なら選ばれる余地がある——これが本記事の中心的な発見です。

「おすすめ」は1種類ではない——AIは切り口ごとに別の答えを持つ

私たちはつい、「AIのおすすめ=1番人気のブランド」と考えてしまいます。ですが、実際のAIの答え方はもっと細やかです。人が「おすすめのオンライン英会話は?」と聞くときと、「初心者向けのオンライン英会話は?」「子ども向けで安いのは?」と聞くときとでは、返ってくるブランドが変わるのです。

これは考えてみれば自然なことです。同じ商品でも、お客様が何を大事にするかによって「一番いい選択肢」は変わるからです。値段を最優先する人、初心者でも続けやすいかを気にする人、子どもに使わせたい人——それぞれにとっての「おすすめ」は違います。AIはその違いを読み取り、切り口ごとに最適なブランドを選び分けています。

本コラムでは、この「切り口」を軸(axis)と呼びます。「総合」も一つの軸ですが、そのほかに「初心者」「安さ」「子ども」「ビジネス」「用途別」など、たくさんの軸が存在します。そして重要なのは、総合の軸で1位を取るブランドと、個別の軸で1位を取るブランドは、しばしば別の顔ぶれになるという点です。次の章で、実測データを見てみましょう。

実測:190キーワードは133の切り口に分かれる

ここで紹介するのは、AIおすすめナビ(ai-osusume-navi.jp)が2026年7月9〜10日に計測した実測データです。19業種・190キーワード・267ブランド・のべ1,012レコードを対象に、Google検索の「AI概要(AI Overview)」と「AIモード(AI Mode)」に実際に登場したブランドを順位つきで記録しました。この190キーワードは、全体で133種類もの切り口(軸)に分かれていました

サマリー

190キーワードが133種類の切り口に分散。多くの業種で、「総合」で1位のブランドと、個別の切り口で1位のブランドが別の顔ぶれになっていました。以下はその代表例です。

オンライン英会話(総合1位=Bizmates)

総合ではBizmatesが1位でしたが、切り口を変えるとまったく違うブランドが前に出ます。

切り口(軸)その切り口での1位
初心者/ビジネス/試験対策/レッスン量ネイティブキャンプ
子どもクラウティ
安さKimini英会話
日本人講師ワールドトーク
ネイティブ講師Cambly
※ AIおすすめナビ(ai-osusume-navi.jp)が2026年7月9〜10日に計測した実測値。総合1位=Bizmates。表は各切り口でAIの回答に1位として登場したブランドを示します。

動画配信・VOD(総合1位=Netflix)

総合ではNetflixが強い一方、「映画」「アニメ」「子ども」など見たいものによって1位は入れ替わります。

切り口(軸)その切り口での1位
映画/無料U-NEXT
アニメ/安さDMM TV
海外ドラマ/オリジナルDisney+
子どもAmazonプライム・ビデオ
スポーツDAZN
※ AIおすすめナビ(ai-osusume-navi.jp)が2026年7月9〜10日に計測した実測値。総合1位=Netflix。表は各切り口でAIの回答に1位として登場したブランドを示します。

冷凍宅配弁当(総合1位=nosh)

総合ではnoshが1位ですが、「ダイエット」「高齢者」「糖質制限」といった目的別に、6つの異なるブランドが各切り口の1位に選ばれていました。

切り口(軸)その切り口での1位
ダイエットDELIPICKS
高齢者ワタミの宅食ダイレクト
一人暮らし/大容量まごころケア食
糖質制限ウェルネスダイニング
減塩Dr.つるかめキッチン
高たんぱくマッスルデリ
※ AIおすすめナビ(ai-osusume-navi.jp)が2026年7月9〜10日に計測した実測値。総合1位=nosh。表は各切り口でAIの回答に1位として登場したブランドを示します。

3つの業種に共通しているのは、総合1位のブランドが、個別の切り口ではほとんど1位に出てこないことです。総合ではnoshやNetflixやBizmatesが強くても、「高齢者向け」「スポーツ」「安さ」といった切り口では、その分野に強い別のブランドが選ばれています。AIは、お客様の関心ごとに合わせて答えを変えているのです。

なぜ中小・専門店にチャンスなのか

ここからが、後発の中小・専門店にとって大事な話です。「総合」という切り口は、どうしても知名度勝負になりがちです。総合おすすめは「みんなに人気」「無難に良い」を問う質問なので、規模が大きく認知度の高い大手が有利になります。後から参入した小さな事業者が、ここで正面から大手に勝つのは簡単ではありません。

一方で、個別の切り口は「特定の強み」を問う質問です。「高齢者向けで一番いいのは?」「糖質制限に向いているのは?」——こうした質問に対しては、その分野に特化した専門性のほうが評価されます。実測でも、冷凍宅配弁当の「高齢者」ではワタミの宅食ダイレクト、「高たんぱく」ではマッスルデリというように、その切り口にはっきりした強みを持つブランドが総合1位を差し置いて選ばれていました。

つまり、中小・専門店にとってのチャンスは「総合で大手を追い抜く」ことではなく、「自社の強みが一番活きる切り口で1位を取る」ことにあります。切り口を絞れば、大手との消耗戦を避け、specific(具体的)な強みで勝負できます。133もの切り口があるということは、それだけ「一番になれる場所」の候補が多いということでもあります。

AIが「総合」だけでなく細かな切り口で答えを持つ背景には、AIが質問の意図をくみ取って回答を組み立てる性質があります。この仕組みについてはAIはどうやっておすすめのお店を選んでいるのかもあわせてご覧ください。

自社が狙う切り口の見つけ方

では、自社はどの切り口を狙えばよいのでしょうか。難しく考える必要はありません。ヒントはお客様の実際の言葉にあります。

① お客様が口にする言葉を書き出す

実測で見た切り口——「初心者」「安い」「子ども」「一人暮らし」「糖質制限」など——は、どれもお客様が普段使っている言葉そのものです。AIは、こうした日常の言い回しで尋ねられ、それぞれに答えを返しています。まずは、あなたのお客様が来店・購入の前にどんな言葉で悩みや希望を口にするかを、思いつくかぎり書き出してみましょう。

② 自社の強みと重なる切り口を選ぶ

書き出した切り口の中から、自社の本当の強みと重なるものを選びます。ここが最も大切なポイントです。安さで勝負できないのに「安さ」の切り口を狙っても、AIに選ばれる裏づけがありません。逆に、たとえば「子ども向けの丁寧な対応」が強みなら「子ども」の切り口、「高齢者への配慮」が強みなら「高齢者」の切り口、というように、実態のある強みと切り口を一致させることで、はじめてAIに選ばれる説得力が生まれます。

③ その強みが伝わる情報を発信する

狙う切り口が決まったら、その強みが第三者にもAIにも伝わるように、具体的な情報を発信していきます。「なぜ自社がその切り口で優れているのか」を、実例や根拠とともにわかりやすく示すことが、AIに認識される近道です。効果の測り方についてはAI対策の効果って、どうやって数字で測るの?で解説しています。

なお、ここで挙げたブランドや切り口は、AIおすすめナビが2026年7月に計測した一時点の実測値です。AIの回答は各サービスの仕様変更の影響を受けるため、常に同じ結果になるわけではなく、同じ成果を保証するものでもありません。それでも、「総合で勝てなくても、切り口なら選ばれる余地がある」という構造そのものは、多くの業種に共通してみられた——これが実測から言える確かな手応えです。

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よくある質問

自社が狙う切り口はどうやって選べばいいですか?

お客様が実際に口にする言葉を起点にします。「初心者向け」「安い」「子ども向け」「一人暮らし向け」など、AIに尋ねられている切り口はお客様の言葉そのものです。その中から自社の本当の強みと重なるものを選ぶのがコツです。実測でも、オンライン英会話の総合1位はBizmatesでしたが、安さではKimini英会話、子どもではクラウティといったように、切り口ごとに違うブランドが1位を取っていました(AIおすすめナビが2026年7月に計測した実測値)。強みと切り口が一致していれば、総合大手でなくても選ばれる余地があります。

やはり総合1位を狙うべきではないですか?

総合1位は知名度や規模の勝負になりやすく、後発の中小・専門店にはハードルが高いのが実態です。実測では、冷凍宅配弁当の総合1位はnoshでしたが、ダイエットならDELIPICKS、高齢者向けならワタミの宅食ダイレクト、糖質制限ならウェルネスダイニングというように、切り口ごとに別のブランドが1位に選ばれていました(AIおすすめナビ2026年7月計測)。まずは自社の強みが活きる特定の切り口で選ばれることを目指すほうが現実的です。

切り口を狙えばすぐに結果が出ますか?

すぐに結果が出るとは限りません。切り口を絞ることで大手との正面衝突を避けられますが、その切り口でAIに認識されるには、その強みを裏づける情報をわかりやすく発信し続ける必要があります。またAIの回答は各サービスの仕様変更の影響を受けるため、同じ成果を保証するものではありません。本記事のブランドや切り口はAIおすすめナビが2026年7月に計測した一時点の実測値であり、常に同じ結果になるわけではない点にご注意ください。

参考・一次情報

※外部サイトへのリンクです。本記事の実測データはAIおすすめナビ(ai-osusume-navi.jp)が2026年7月9〜10日に計測した実測値です。AIによる紹介・引用の挙動は各サービスの仕様変更等の影響を受けます。

本記事は2026年時点の一般的な情報をもとに作成しています。AIによる紹介・引用や検索順位は各サービスの仕様変更等の影響を受けるため、効果を保証するものではありません。

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